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3.2. 型

3.2.1 bool

何気なく if 文の中に score >= 60 と書いているが、これ自体も + の演算などと同じように実際は値が定まっている。

if 文の前に cout を挟んで、どんな値が出力されるか確かめてみよう。

cpp
#include <iostream>
using namespace std;

int main() {
  cout << "点数を入力してください。" << endl;
  int score = 0;
  cin >> score;

  cout << (score >= 60) << endl;
  if (score >= 60) {
	cout << "合格です" << endl;
  } else {
    cout << "不合格です" << endl;
  }
}

返り値は 1 もしくは 0 である。真のときに 1 となり、偽のときに 0 となる。 この0と1のみを持つ型を bool 型と呼ぶ。

bool型の変数を使って、コードを以下のように書き換える事ができる。

cpp
#include <iostream>
using namespace std;

int main() {
  cout << "点数を入力してください。" << endl;
  int score = 0;
  cin >> score;

  bool isGood = score >= 60;
  if (isGood) {
    cout << "合格です" << endl;
  }
  if (!isGood) {
    cout << "不合格です" << endl;
  }
}

3.2.2. double

小数について扱いたい時もあるだろう。小数は double 型によって表される。

cpp
double y = 3.5;

3.2.2.1. 小数型に潜む罠

小数型は基本的に扱わない方が良いと言われている。以下のコードを見て欲しい。

cpp
double x = 0.1;
double y = 0.2;
double z = 0.3;
bool b = x+y == z;

cout << b << endl;

このコードの出力を考えて欲しい。明らかに true なはずである。 しかし、実際に実行してみると false と表示される。

これは簡潔に言ってしまえば double 型は2進数の小数に近似する型 だからである。

おそらく高校数学で勉強したと思うが、10進数の世界において 2 と 5 以外を因数に持つ整数で 1 を割った時、それは循環小数になる。 (例:

コンピューターの扱う 2 進数の世界でも同じ事が言えて、2進数で 0.10.2 等の値は循環小数となる。 (例えば

この時、コンピューターは小数をある程度の位で打ち切って、値を丸め込んで保存する。この時に誤差が発生してしまい、故に上記のコードは false を出力するのである。

実際に x+y の値を出力すると良いだろう。

cpp
double x = 0.1;
double y = 0.2;

cout << x+y << endl;
[output]
0.30000000000000004

その為に、小数値を使って正確な演算をするのは基本的には避けた方が良い と言われる。例えば単位の60点を超えているかどうかの判定で、60点ぴったりなはずだったのに誤差の関係で不合格と言われたらたまったものではない。 (ゲーム製作においては座標計算の都合でどうしても小数を使うのだが…)

ちなみに、整数でデータを上手に持つ事で小数を正確に扱う方法もある。(例えば 分母と分子で 2 変数を持ってしまえば、有理数は常に正確に計算できる)。また、有理数・有限小数を正確に扱えるパッケージ(ライブラリ)も存在する。

3.2.3. string ①

文字列も変数として扱うことができる。

C++言語において、文字列を扱うときには string をインクルードする必要がある。

cpp
#include <iostream>
#include <string>

using namespace std;
...

文字列は string 型によって表される。

cpp
string s = "Hello World!";
string t = "Hello traP!";
string empty = ""; // 文字列は空でも良い

整数と同じようにして、入出力ができる。

cpp
string s = "";
cin >> s;
cout << s << endl;

+ によって string 型同士を結合させる事ができる。

cpp
string s = "Hello";
string t = "World!";
string str = s + " " + t;
cout << str << endl;
[output]
Hello World!

== で一致判定もできる。大文字と小文字は異なるものとして判定される。

cpp
string s = "traP";
string t = "trap";

if (s == t) {
  cout << "Same!" << endl;
} else {
  cout << "different" << endl;
}
[output]
different

他にも文字列に対して >=<= などの演算が定義されているが、これは次章で少しだけ扱う(本日の講習は(予定通りなら)ここで終わるので、余裕があれば自分で色々調べてみても良いだろう)。

III 章まとめ

  • if 文、else 文で条件分岐ができます。
  • if(x==0) はどのような条件を表していますか? == は比較、 = は代入です。
  • bool 型は 0 か 1 の値を持つ型です。
  • < > <= >= で大小の比較ができます。
  • && || ! で AND, OR, NOT を扱えます。
  • double は小数型、 string は文字列型です。